あらすじ
夫のジョシュと妻のルネは3人の子供たちと古びた大きな一軒家に引っ越してきた。ところが、引っ越した頃から少しずつ奇妙なことが起き始める。勝手にものが散らばっていたり、子供が見えない何かと友達になったり。最初は子供の悪戯だろうと思っていたルネ。しかし少しずつ環境が悪化していく。屋根裏から聞こえる不審な音、赤ちゃんモニターから聞こえる囁き声......そして、ダルトンの昏睡。これは普通ではないと感じた一家は引っ越すのだが、見えない”何か”はすでに一家に取り憑いていた。医者も新譜もお手上げの中、ジョシュの母の勧めで紹介されたのが霊と交信できるエリーズ。彼女たちの出現で一家はこの悪夢から解放されるのだろうか.........
本作は「インシディアスシリーズ」の第1作目です。このシリーズの公開順は
- 「インシディアス」
- 「インシディアス 第2章」
- 「インシディアス 序章」
- 「インシディアス4:The Last Key」
本作の「インシディアス」は第1作目に当たるのですが時系列に直した場合は
- 「インシディアス4:The Last Key」
- 「インシディアス 序章」
- 「インシディアス」
- 「インシディアス 第2章」
となります。
今回は「インシディアス」についてのレビューになりますが、少しだけ順番の方にも触れていきますね!時系列的には上のようになるのですが、インシディアスシリーズは時系列通りに見るよりは公開順に見ていくのがオススメです!インシディアスは多くの謎が含まれているとともに、多くの伏線が仕込まれています。「インシディアス4:The Last Key」に関してはインシディアスの他の作品を見ることで内容を深く知ることができます。さらにいうと公開順に見てから時系列順に見てみると多くの伏線に気づくことができるので、さらにこの作品が面白くなります!
さて、本作「インシディアス」の内容的には基本的に「音」と「映像」で驚かせてくる作品です。バイオリンの不協和音が不気味でいい味だしてます。悪魔が登場する以外の時は特段怖い音や映像はありません。怖い部分と怖くない部分がはっきりと分かれているのでさらに怖さを引き立たせています。ホラー映画というと暗い時に怖くて、何か不吉な感じがしますが、インシディアスはその上をいっています。昼間のシーンでは、どこからか陽気な音が流れてくるのですが、実はその正体も悪魔によるものだったりして....。こういう平時の時の恐怖もあるので、常時鳥肌が立ってしまいますね。
伏線が凄い(ネタバレ注意)
本作のメインは幽霊なのですが、そこよりも本作で大事なのは伏線の凄さです。本作「インシディアス」はここで完結しません。「インシディアス 第2章」を続けて視聴することでこの一連の流れを知ることができます。なのでインシディアスを見ただけでは伏線の回収を仕切ったかもわからないのですが、インシディアスで回収できる伏線についてもおさらいしますね!
序盤でルネとダルトンが話しているシーンで「お父さんは管理が甘いから写真がないの」というシーンがあります。これについてはジョシュも自分の管理が甘いだけだとずっと思っていたみたいですが、実は違うんですね。これにもれっきとした理由があります。これについては本作の終盤で解説がされています。そのほかでは、エンディング直前の展開が気になることばかりです。
ダルトンを昏睡状態から連れ戻すことでこの章は終わるかと思いきや、まさかのジョシュがエリーズを殺してしまうんです。これには驚きですよね。ですがこの悪魔の行動にも伏線があります。この伏線は別の章で回収?伏線開始?になります。
個人的にはもう少しホラー要素があってもいいのかなと感じてしまいますね。ジョシュの背後に現れる悪魔はもう少しどうにかならなかったのでしょうか。赤と黒の悪魔が出てくるとそこだけB級っぽさが出てしまいますね。色を変えるとか鎌を持たせるとかもう少しやりようがあったのではないかと思ってしまいます。それ以外の悪魔はどれも完成度が高く、ドレス姉妹なんかの不気味な笑い方とかはいいなと感じました。
本作は何度も言っている通り、シリーズを通した大きな伏線があります。この作品を見ただけではわからないことも多くあるのでこの先の展開をみるともっとこの作品を好きになることができるのでオススメです!